【丁寧に解説】v6プラス環境でのポート開放のやりかた

インターネット

(2024/03/02 追記)注意事項

IPv6ではポート開放しない

「IPv6 ポート開放」で検索してこのページに訪れる方が多数おられます。

サーバーに外部から通信可能にするときIPv6では、基本的にポート開放しないことに注意してください。
当記事では、v6プラスと呼ばれるIPv4・IPv6の共存環境における、IPv4のポート開放について説明しています。

詳しくは以下の記事を参照してください。

また、ポート開放そのものについての知識が危うい方は以下の記事を参照してください。

v6プラス以外のIPv4・IPv6共存技術

当記事で取り上げているのはv6プラスだけですが、IPv4・IPv6共存技術は他にもあります。
ご自身が利用されているISPはどのような通信方式なのかお確かめください。
(記事が右往左往していますが、「通信の仕組み」→「IPv6」→「共存技術まとめ」→「当記事」の順番がおすすめです)

ポート開放をする前に学んでおきたい予備知識

当記事で取り上げるのはv6プラス(OCNバーチャルコネクトにも応用可能)についてです。

NGN網における共存技術」で解説した通り、複数のユーザーでIPv4アドレスが共有されます。
なので、開放できるポート番号には制限があります
利用できるポート番号はhttp://ipv4.web.fc2.com/map-e.htmlでIPv6アドレスを入力すれば確認できます。
これは契約が続く限り、ルーターを再起動しても、PCを初期化しても変えることはできません。
なので、Webサーバーを運営したいからって80番ポートが必ずしも開放できるとは限りません。
2024/03/02追記 well-knownポートは開放できません
80番ポートを絶対使いたいというのなら、PPPoE IPv4(または「v6プラス」固定IPサービス)に契約しなおしましょう。
IPv6サーバーを建てればどのポートでも利用できるのですが(PC一つ一つにグローバルなアドレスが割り当てられるため)、これではIPv4接続の人が利用できなくなります。

またもう一つ知っていてもらいたいことがあります。
それは、ポート開放は比較的危険な作業であるということです。
攻撃をくらっても基本的に開いているポートの先で待機しているソフトウェア(ex. マイクラ)しか影響は受けませんが、むやみにポートを開くと脆弱性のあるソフトウェアに侵入される可能性があります。
そのことを理解した上でポート開放を行ってください。
ちなみに、自宅サーバーのデメリットについては
【筆者が考える】自宅サーバーのいいところ・悪いところ
で少し取り上げています。

予備知識が身についたところで、いよいよポート開放をしていきます。

v6プラスでのポート開放

今回はマイクラを例にポート開放をします。
次はPR-500MIを使っている場合の例です。

http://192.168.1.1:8888/t/を開きます。
②「配信済事業者ソフトウェア一覧」が表示されると思うので、そこから「IPv4設定」を選択します。
③Topページに「利用可能ポート」というのが表示されると思うので、その中から使用するポートを選びます。
 筆者の場合、5510ポートが使えたので、5510ポートを使う前提で話を進めます(読者さんの利用可能ポートに置き換えて進めてください。)
③左のメニューから、「静的NAPT設定」を選び、「1」をクリックします。
 (1が使用済みならほかの番号でも大丈夫です)

④以下のように設定してください。

筆者の場合はTCP/5510ポートを設定するので、以下のように設定します。

対象プロトコル:TCP
公開対象ポート:5510
宛先アドレス:192.168.1.x
宛先ポート:5510

⑤設定できたら「設定」をクリックします。

これでポート開放は完了です。
次にサーバーの設定をします。
(ここからはマイクラサーバーのみの設定となります。)

サーバーの設定(マイクラの場合)

①server.propertiesを開きます。
②「server-port=25565」となっているのを「server-port=5510」に変更します。
 (これ、実は「宛先ポート」と同じであれば利用可能ポートではなくても、どの番号も大丈夫なんですがややこしいので、公開するポートと同じにするために5510として進めています)
③サーバーを起動します

次にポート開放確認を行います。
https://www.akakagemaru.info/port/tcpport.phpにアクセスします。
②「確認したいポート番号(TCP)」にポート開放した番号(5510)を入力し、「ポート開放の確認をする」をクリックします。
③このように表示されれば完了です!!

追記:サーバーへの接続

大切なことを解説し忘れてました!!
知恵袋でもこの手順を忘れてた方がいたので、追記しておきます。
(いやぁこのページを参考にしてくださってたみたいで嬉しいながらも、未完全な記事で申し訳なかったです<(_ _)>)

マイクラを起動して「マルチプレイ」→「サーバーを追加」を選びます。
下の画像のように、サーバー名は自由に、サーバーアドレスは「ローカルIP:ポート番号(server.propertiesに設定した番号)」にします。
デフォルトが25565ですが、今回開放したのは25565ポートではないので、明示的にポート番号を指定する必要があります。

自分自身が入るときは「ローカルIP:ポート番号」、ほかの人が入るときは「グローバルIP:ポート番号(公開対象ポート)」で接続します。
の人に入ってもらう場合でもポート番号は必須です!!

コメント

  1. かわ より:

    自分が入れる「localhost:開放したポート番号」→サーバー立ち上げ まではできました。

    次の
    人に入ってもらう場合のサーバーアドレス欄に「グローバルIP:ポート番号(公開対象ポート)」とは具体的に
    何を入力すればよいのでしょうか。

    「開放したポート番号」「global:開放したポート番号」等 試してみましたがうまいきません。

    どこかほかに間違いがあるのでしょうか
    IPv6ブリッジ等に設定しなければならないとか、、 お願いします

  2. さかな より:

    Ipv4設定の画面でユーザー名とパスワードといわれるんですがわからない場合どうすればいいですか?

  3. takta より:

    出来ました。ありがとうございます。

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