ちょっと前に、ngrokを使ってポート開放無しでサーバーを開く方法を紹介しました。
でも、中には「海外のサービスは少し心配(怪しいものではないけど)」で、「アカウントをむやみに作りたくない」という人もいると思います。
そのような人向けに、今回はアカウント登録なしで使えるserveoを使ってサーバーを開きたいと思います。
注意点
- 海外サーバーを経由するので、少しラグくなる
自分の環境では、600ミリ秒遅延がありました(ngrokに比べ遅延が大きい)
ngrokと違い、ユーザーが任意で公開ポート指定できるので、サーバー停止中にほかの人にポート番号を取られない限りは同じアドレスのまま接続してもらうことができます。
また、最初に述べたようにアカウント登録する必要がないので、手軽に始められます。
でも、それだけ手軽なので、セキュリティ面はどうかわかりません…
心配な人はngrokを使うのがいいと思います。
serveoを使う
OpenSSHをダウンロード
https://github.com/PowerShell/Win32-OpenSSH/releasesを開きます

※バージョンは最新バージョンを使ってください
32ビットの場合はOpenSSH-Win32.zip、64ビットの場合はOpenSSH-Win64.zipをダウンロードします
ファイルのダウンロードが終わったら、適当なディレクトリに解凍します
そしたら解凍したフォルダを開きます
コマンドプロンプトを開く
上のフォルダ名が表示されているところを左クリックすると、現在いるディレクトリのパスが選択されます。
そのまま選択されているところを右クリック→コピーを選択します
「Win+R」で「ファイル名を指定して実行」を開き、「cmd.exe」を入力して「OK」を押します。

そしたら黒いコマンドプロンプトというのが表示されるので、
cd /d (コピーした文字を張り付け)
を入力して実行します。

serveoに接続
ssh -R (公開したいポート番号):localhost:25565 serveo.net
を実行します。
これは、「serveo.net」の「(公開したいポート番号)」に来たデータを「localhost」の「25565」に転送するという意味です。
成功すると、↓のように表示されます。
この「serverousercontent.com:xxxx」の部分をコピーしておいてださい。

↓のように表示された場合、(公開したいポート番号)にほかのポート番号を指定してください。
(特にマイクラのデフォルト番号の25565は高確率で失敗します)

↓のように表示された場合、serveoのサーバーが停止しています。
ngrokを使うか、別の日に試してください。

これでデータの転送準備(ポート開放の代わり)ができました。
この黒画面はサーバーを動かしている間、開いたままにしておいてください
マイクラサーバーを起動
では、マイクラサーバーを起動しましょう!
筆者はとりあえず公式サーバーソフトウェアを使うことにします。
SpigotやPaperなど、ほかのサーバーソフトも使えます。
起動やセットアップの仕方は省略します。
サーバーに接続
先ほどの黒画面に表示されている、fromの後の「serveousercontent.com:25560」をコピーします(25560の部分は人それぞれ違います)

マイクラを起動して、「マルチプレイ」を開いてください。
「サーバーアドレス」に先ほどコピーした文字を入力します

これで接続出来たら成功です。
まとめ
今回はアカウント登録なしで使えるserveoを使ったサーバー公開方法を紹介しました。
これも、マイクラサーバー以外にもwebサーバー公開など、幅広い用途で使えます。
アカウントの登録が必要なくて、ポート番号も自由に変えれる反面、セキュリティ面は少し心配です。
利用する際は自己責任でお願いします(ngrokも同じく)
ngrokを使って安全性・レイテンシを優先するか、serveoを使って容易性を優先するか、どちらも一長一短ありです。
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